新興宗教の教祖が送る念、奇妙な幻聴、不可思議な殺人現場、犯人が仕掛けたトラップ。 ガリレオこと湯川がすべての謎を解き明かす。東野圭吾の代表作、「ガリレオシリーズ」の最新短編集。 ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。 その場にいた者たちは、男が何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りたと証言し、教祖は相手に指一本触れないものの、 自分が強い念を送って男を落としてしまったと自首してきた。 教祖の“念”は本物なのか? 湯川は教団に赴きからくりを見破る(「幻惑(まどわ)す」)。 突然暴れだした男を取り押さえようとして草薙が刺された。逮捕された男は幻聴のせいだと供述した。 そして男が勤める会社では、ノイローゼ気味だった部長が少し前に自殺し、また幻聴に悩む女子社員もいた。 幻聴の正体は——(「心聴(きこえ)る」)。 大学時代の友人の結婚式のために、山中のリゾートホテルにやって来た湯川と草薙。 その日は天候が荒れて道が崩れ、麓の町との行き来が出来なくなる。 ところがホテルからさらに奥に行った別荘で、夫婦が殺されていると通報が入る。 草薙は現場に入るが、草薙が撮影した現場写真を見た湯川は、事件のおかしな点に気づく(「偽装(よそお)う」)。 劇団の演出家が殺された。凶器は芝居で使う予定だったナイフ。 だが劇団の関係者にはみなアリバイがあった。湯川は、残された凶器の不可解さに着目する(「演技(えんじ)る」)。 読み応え充分の4作を収録。 湯川のクールでスマートな推理が光る、ガリレオ短編集 第4弾。 作者简介 东野圭吾 (Keigo Higashino) 1958年生于日本大阪,大阪府立大学工学部电气工学科毕业,曾在汽车零件供应商社担任工程师。1985年以处女作《放学后》荣获第31届江户川乱步奖,即辞职专心写作。1999年以《秘密》荣获第52届日本推理作家协会奖,2006年又以《嫌疑犯X的献身》荣获第134届直木奖——成为荣膺日本文坛三大奖的推理作家。早期作品以校园青春推理为主,擅写缜密精巧的谜团,获得“写实派本格”的美名;后期则逐渐突破典型本格,而能深入探讨人心与社会议题,兼具娱乐、思考与文学价值。其惊人的创作质量与多元化的风格,使得东野圭吾成为日本推理小说界超人气的顶尖作家。代表作:《十一字杀人》《绑架游戏》《白夜行》《新参者》等,多部作品已被改拍成电视剧或电影,人气颇高。
|