役者になって60年。 80歳を迎える仲代達矢がこれまでの作品を振り返る。 日本映画は昭和20年代から30年代は黄金時代。 ちょうどその頃、仲代達矢はデビューした。 俳優座養成所でのこと、小林正樹、岡本喜八、黒澤明ら名監督との出会い、高峰秀子、原節子、勝新太郎といった有名俳優との仕事などを回想する。 映画会社の専属にならない、当時としては珍しいフリーの立場を貫いた。 一年の半分を映画、もう半分を舞台ときっちりわけて仕事をしてきた俳優だからこそ、日本映画の盛衰を冷静に見ていた。 現在の映画界についても鋭く語る。
作者简介 春日太一[カスガタイチ] 1977年東京都生まれ。映画史?時代劇研究家。日本大学大学院博士後期課程修了(芸術学博士)。時代劇を中心とした日本の映画やテレビドラマを研究。失われつつある撮影所文化を後世に残すべく、当事者たちへの聞き書きをライフワークにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
目录: 序章 役者になるまで 第1章 俳優デビューと『人間の條件』 第2章 黒澤明との仕事―『用心棒』『椿三十郎』『天国と地獄』 第3章 京都の撮影所と時代劇―『炎上』『鍵』『股旅三人やくざ』『切腹』 第4章 仏の喜八との日々―『大菩薩峠』『殺人狂時代』『激動の昭和史沖縄決戦』 第5章 成瀬巳喜男、木下惠介と女優たち 第6章 前衛、左翼、俳優座 第7章 五社英雄と名優たちの情念―『御用金』『人斬り』『闇の狩人』『鬼龍院花子の生涯』 第8章 黒澤明と勝新太郎―『影武者』『乱』 第9章 小林正樹の挫折、映画界の黄昏―『上意討ち』『怪談』、幻の『敦煌』 勝新太郎ら名優たちとのエピソードを交えて、演技や映画を論じる。黒澤明ら名監督との出会いや仕事、京都撮影所、時代劇についても語る。
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