日本の出版史に独自の位置づけで歴史を刻む出版社である工作舎の 設立時から構想があったというのが、この『全宇宙誌』である。 「宇宙それ自体であるような一書」(本書より)という。 これまで出版された本は、人類の知の体系〈知の宇宙〉を成す。 それをブックコスモスというのだろう。 それに対し、宇宙を1冊の本にまとめる。コスモスブック?
目录: 『全宇宙誌』は宇宙を語るため、8つの側面を与えている。 1 時間としての宇宙 The Cosmos as Time 2 空間としての宇宙 The Cosmos as Space 3 構造としての宇宙 The Cosmos as Structure 4 電波源としての宇宙 The Cosmos as the Source of Radiowaves 5 現象としての宇宙 The Cosmos as phenomenon 6 対象としての宇宙 The Cosmos as Object 7 観念としての宇宙 The Cosmos as Idea 8 物質としての宇宙 The Cosmos as Matter この8テーマが相互に関連しあい、それぞれが同時に進行していくような エディトリアル構成になっている。 表紙周りばかりでなく、全ページ漆黒の上に文字や図版は白抜き。 星くずも散りばめられている。
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