脱出せよ、ヒーロー。最悪の閉鎖空間。生き延びれば、それだけで伝説。 全住民失踪事件を調査するべく四国を訪れた、地球撲滅軍第九機動室室長?空(そら)々(から)空(くう)。利己的で感情を持たない、十三歳の少年にして、英雄。何者かによる四国脱出ゲームに巻き込まれた空々空は、謎めいた年上の魔法少女、杵(きね)槻(つき)鋼(こう)矢(や)と同盟を結び、勝ち抜くために必要な『ルール』を探すことに。不明室が企てる『新兵器』投入が刻一刻と迫り、敏捷な影が二人を追う!悲鳴から始まり、悲痛な別れを繰り返す英雄譚、第三弾。 【著者紹介】西尾 維新 1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』(講談社ノベルス)にて第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー。デビュー作に始まる〈戯言シリーズ〉は西尾維新を代表するシリーズとなる。その後も精力的に執筆を続け、〈人間シリーズ〉、〈世界シリーズ〉、12ヵ月連続刊行の『刀語』(講談社BOX)などその作品の幅は広い。また、2009年夏に『化物語』がアニメ化され爆発的な人気を博した。2013年には『傷物語』の映画化が決定している。名実ともにゼロ年代を代表する作家であり、その執筆意欲はとどまるところを知らない。若手作家の中で、今後の展開が最も期待される一人である。
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