少年―それは、ひとつの思想である。この分野の創始者の一人をもって任じる著者が、竹宮恵子?木原敏江?青池保子?ささやななえなど、漫画の分野での草分けの作家たちとの対話を交え、“美少年学”のすべてを存分に語りつくす。まだ「やおい」という言葉もなかった『JUNE』の草創期たる当時を、1998年の今からふりかえった長いあとがきをも巻末に付す。その言にいわく―「少年は明日を殺す」。
目录: 第一章 少年派宣言 第二章 美少年学入門 第三章 美少年の輪郭 座談会/少年マンガのキャラクターは魅惑的だった (竹宮惠子?ささやななえ?増山法恵?羅亜苦?中島梓) 座談会/青年愛の輪郭 (青池保子?木原敏江?中島梓) 座談会/かくれ「たのきん」とアンチ派 (竹宮惠子?増山法恵?中島梓) 第四章 花の美中年学入門 第五章 少年愛幻想 対談/さらば、ジルベール?コクトー-『風と木の詩』 (竹宮惠子?中島梓) 対談/持堂院から巣立った仲間たち-『摩利と新吾』 (木原敏江?中島梓) 特別付録?小説『遊戯-アルカディアより』(作?栗本薫/絵?木原敏江) あとがき「美少年よ、さらば」、反少年派宣言。 カバー?扉絵/竹宮惠子「風と木の詩」よりオーギュとジルベール(週刊少女コミック'77.12号扉絵)
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