本書は「青空文庫POD」シリーズ第2期発行分の1冊です。第2期では近代名作文学作品から隠れた名著を厳選して100作品をお届けしています。各作家の個人全集には掲載されているものの、一般には(書店はもちろんオンラインでも)入手しにくく読むことの難しかったものばかりです。「青空文庫POD」はインターネットの図書館「青空文庫」の紙書籍版(印刷書籍)です。プリント?9?9オンデマンド(POD)の利点を活用し、3種類の文字サイズと判型で書籍化しました。幅広い年代の多くの方に読んでほしいと願っています。
作者简介
太宰 治(だざい おさむ)[1909年?1948年]本名、津島修治。「新戯作派」「無頼派」の代表的作家。青森県北津軽郡金木村(現在の五所川原市)に大地主の家に生まれる。中学時代から作家を志す。マルクス主義の洗礼を受け、生家に対する反発から、その後何度か心中を図る。1938年に井伏鱒二の媒酌で石原美知子と結婚。「富嶽百景」などの秀作を発表。戦後1947年に発表した「斜陽」が評判を呼び、流行作家となる。朝日新聞に「グッド?9?9バイ」を連載中、玉川上水で愛人山崎富栄と入水自殺。享年38歳。